札幌サックス教室サックスセラピーのブログ

【2022/12/01〜】メイリアMARiA・ガルニデリアGARNiDELiAグッズ販売宣伝ブログ。私にわかメイリアーで1年程具を集めておりましたが、水橋舞さんが11/1にぽにきんぐだむさんと結婚したと聞いて、ガルニデリア解散まで応援し続ける気力を失い全て処分することにしたのでお好きな方に購入をお願い申し上げます。 販売【〜2022/11/30】札幌サックス教室サックスセラピーのサックス講師によるサックスにまつわるブログ。

タグ:GUO


ありがたいことに最近何だかお問い合わせが激増して おります。
なかなかご予約を承れずお待たせしてしまっているお客様、申し訳ございませんが気長にお待ちください。


先日ブログで触れたVibratoサックスのカスタマイズが終わりました。

使用するリードについての考察ですが、これまでは葦のリードを付けていました。バンドレンやゴンザレスの自分にとってはやや柔らかめのリードを使用することが多く、カスタマイズする前はバンドレンの緑JAVA2半をよく使用していました。(プラスチックサックスではなく普通のアルトサックスを吹くときはバンドレン青箱4またはZZ3半を使用)

少し硬めの番手にしてみたら低音がきついし、ソプラノサックスやテナーサックスのリードを付けてみたりもしましたが、音程に難があったり、アルトサックスらしい音色を得られませんでした。

ポリカーボネートのGUOネックがVibratoと相性良かったので、リードの素材も天然系より異素材の人工リードの方が良いのかなと思い立ち、調べてみました。

vibratpsaxophone-reeds

画像左は製造元のヴァイブラート社で試験的に作られているリード。これは残念ながら今のところ手に入りません。

画像中央上はフォレストーンのヴァイブラートサックスモデル。通常のフォレストーン・トラディショナルカットをベースに両面にブラスト加工を施したり手が加えられている。硬さは一番柔らかいXS。激薄だったりヴァンプが長めだったりこれはヒントになりそう。

ヴァイブラート用ではないですが、フォレストーンならGottsuが手を加えたGチューンか画像中央下の音川英二セレクトモデルも捨てがたい。ただいずれもXSに相当する番手のリードがないのが問題。

天然系を含め、手に入るもの、元から持っているリードも様々試奏しましたが、最終的にレギュラー・ポジションに選ばれたのは画像右のハリーハートマンズのファイバーリード "ナチュラルクラシック" MS。

しかもテナー用!Vibratoのオリジナルマウスピースは横幅が広めで、アルトサックス用のリードを付けていた時もティップのカーブが合わなく違和感を覚えていたからです。サイドレールの横幅も広く、その分リードミスの心配も減るわけですが、それにしてもアルトサックス用リードだとやたら両端からサイドレールが見える。

ハリーハートマンズは音色も柔らかく葦のリードに吹奏感が近いという評判も耳にしていたので、多少値が張るのと入手困難なのは我慢して探し、ようやく見つけました。

早速付けてみるとその音は想像以上に太く柔らかい。アルトらしさも音程も保っており私にとっては申し分ありません。色も白に近く、見た目の相性も良し!しばらく使ってみます。


リードの話はこれくらいにして今回のカスタマイズを簡単に振り返ります。

VibratoSaxophone-A1S-custumize1

 1, プラスチック製サムレストを削って成形し装着。
 2, トリルFキィのキィガードを離脱。
 3, サムフックのねじ穴を細工。金属ネジを外し、ポリカねじを装着。
 4, 中音域の音程がやたら高いのでパッドと音孔の開きを調節。特にDはかなり狭めに。
 5, もともと付いていたHigh F#キィを取り除く。
 6, ネックはGUOに交換。そのままだとオリジナルマウスピースが太すぎて息漏れするので、吸音シートを巻く。
 7, いろいろ取り除いたのでスッキリとした背面に。
 8, 今回最も難航したネックジョイント部の嵌合調整。前回は二番管ジョイント部の管内を削り、ネックのテノンにパッキンテープを巻いていましたが、さらに強固な嵌合にするべく、コルクでオリジナルネックのテノンを模倣してみました。オクターブ・レシーバー(連結棒)との距離感も絶妙に調整。
 9, LowE♭のキィガードを離脱。
10, オリジナルマウスピースに結束バンドリガチャー。リードはハリーハートマンズ。

High フロントFキィなどその他にも改造した箇所はありますが割愛いたします。


出来上がり図は"光るヴァイブラート"(笑)

VibratoSaxophone-A1S-custumize2


LEDを使用しています。音程や吹奏感に影響が出ないようにするのが意外と苦労しました。







 


当サックス教室は札幌だけでなく、北海道全域あちこちから生徒さんがやって来ます。ここ数日も遠方の方からのリクエストにお応えしておりました。

過去にもいらっしゃいましたが、楽器の買い替えを検討中のスムースジャズ好きな方がいらっしゃって、私の楽器を試しに吹いていただいたら、偉く気に入っていたご様子でした。残念ながら、同じモデルはもう手に入らないのですが、P・モーリアというメーカ ーについてはお分かりいただけたかと思います。


またレッスンではなくメールでのやり取りですが、何ヶ月か前からセルマーのテナーをお探しの方がおりまして、幾つか紹介していたのですが、21万という破格の中古を秋田の楽器店で発見し、すぐに連絡しました。

そうすると何という偶然でしょう!メールした当日にたまたま秋田へご旅行に行かれる予定だったとのこと。お互いかなり驚きました。こんなグッドタイミング、ってあるんですね。その後無事購入に至ったようです。


私はと言えば、ここ三日間ほど睡眠時間を削ってVibrato(ヴァイブラート)サックスのカスタマイズをしておりました。

vibratosax-customize



①作業に使用した工具類

②Vibratoと同じポリカーボネイト素材のGUOネック、結束バンド(白)リガチャー~Vibratoの管体(二番管)ジョイント部にもオリジナルのマウスピースにも径が全然合わないのですが嵌合調整しました。

③Vibratoのサムフックを外した状態~小動物の足跡のような可愛らしさに思わず笑みが。

④今回の軽量化(元々900グラムと軽いですが)で取り外したパーツ


単に軽量化ではありません。音程の不安定さ、音質の向上にもこれまで以上に尽力しました。一瞬ほとんどの音が出なくなり焦りましたが(笑)


そしてほぼ完成!


vibrato-customize2


⑤名付けて、Vibrato A1S-GUO High-F#keyなし


また時間を作って、サムレストをいじったりリード選びをしたいです。普段異素材リードは使用しませんが、Vibratoでは使用するかも。

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