2月はまだブログを更新していませんでしたね。申し訳ございません。


最近どうしても吹奏感と音色が納得行かず、昨夜は夜を徹して、アルトサックスとテナーサックスを自分で調整しておりました。

テナーは最近フラジオ多用でパームキーのネジが飛び出ていたので締め直したり、Zinnerのマウスピース(AJUST TONE)にリードブースターを貼り付けました。普段はヘムケかウッドストーンの3番をよく使用しダーク系を狙って吹いておりましたが、気分を換えゴンザレスで明るくバリッとした音色を目指すことに。

このリードブースターのおかげなのか、フラジオも2・3/4という私にしては低い番手のリードにも関わらず中りまくりです。ダブルHigh A♭(標準音域・記譜音でオクターブキーを押すシ♭の2オクターブ上)までのコントロールが非常に楽に感じます。


問題はアルト。昨年末ウン万円かけて調整したのですが、そろそろ微調整が必要かもしれません。若かりし時はエレクトリックな楽器に負けじとパワフルな金属音というかパーカッシブな音も求めはしましたが、アルトは一気に音色を落ち着かせたい気分になり、昨年末に購入しておいたウッドストーンのハードラバー製サムレスト(vintage style)に付け替えてみることにしました。

これまでの経験から早ければ数十秒、かかっても10分ぐらいの作業と思っておりましたが、純正の真鍮製サムレストの接着剤の量がハンパない。周辺を分解し、サムレストをドライヤーで熱しましたがビクともしません。こうなったらバーナーで火あぶりです。あぶってはサムレストの外れる方向へ力を加え、繰り返すこと2時間以上、やっと外れました。こんなしぶといサムレストは初めてです。鬼気としたその作業姿はまるでサックスを破壊したい人のようでした。(苦笑)

これだけ苦労してもハードラバー製サムレスト(セルマー・ヤナギサワ用)と私の楽器ポールモーリアのサムレスト台が合わなければ水の泡。


おそるおそる嵌めてみる。


無事ぴったり合いました。そして吹いてみて驚きました。軽く吹いたのにまるでマイクを通しているかのよう。これまで厚すぎてボツにしたダメなリードを合わせても鳴ります。マーク6風になるというのは誇大広告ではなかったようですね。イントネーションもヴィンテージっぽさがあり、確かにピッチコントロールは難しく感じる方もいるかもしれませんが、昔KINGのSUPER20を長く吹いていたので私の場合は比較的早く慣れそうです。

まろやかで艶があり、ジャズやボサノバには持って来い、という印象ですが、音に太さがありエッジもぼやけていないので、オーバーブロウ気味に吹くとファンクもいけそうです。


サックスを吹き続ける限り、音色改善・音色追究の旅は続きますね。