宇多田ヒカル真夏の通り雨Hitomi Sano kobasolo杏沙子HINA NAADA再生

この仕事をしてきて始めてのGW連休を勝手にいただいてしまいましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

せっかくの連休なので一切仕事はしないと決め、連休直前、フットマッサージ→カイロプラクティック→高濃度酸素カプセルでボロボロな体を高速リフレッシュ!断捨離でもしつつのんびり過ごそうと思っていたのですが、宇多田ヒカルの「 真夏の通り雨」(NEWS ZEROテーマ曲)を聴いていたらちょっとした発想が湧いてきて、結局GWはずっとその曲の撮影・録音・動画編集に明け暮れ、とうとう何もしないまま私の連休最終日の本日を迎えてしまいました。


はい。私は実にくだらない人間であります!(笑)

【メイキング秘話】※長いのでご興味のある方だけお読みいただければ幸いです。

5月某日、イサム・ノグチ設計のモエレ沼公園に向かい、ちょっと散策。予約していたアトリウム夜間貸切の時間を待つ。 

ピアノ伴奏者とランファン・キ・レーヴで優雅にフレンチをいただく。大好きなゆりねがとても美味しいスイーツに変身していた。どれも創作力に溢れ、料理の説明もユーモア溢れていたのが印象的でした。私のような庶民の舌は驚きの連続でしたが、料理を語るブログではないので、詳しくは割愛します。


ガラスのピラミッド内は複雑な作りで音が不規則に屈折するのか、想像以上の残響でした。何テイクか録るもバランス的にサックスがピアノの音量を大きく上回る。こんなに弱く吹いたことないというくらい抑えて丁度いいくらいでした。

七秒の残響というのはかなりのロングリバーブ。普段からあまりリバーブは深くかけず、他のエフェクトも最小限に抑えたドライな音作りを好んでいるため、吹いていて気持ちよい半面、これをどうまとめるのかといった戸惑いや不安が生じてきました。

試しにピアノと距離を置き、違う高さの位置で演奏したら、まさにいっこく堂の「声が遅れて聞こえてくるよ」状態。

普通の距離間で演奏していても、どんどん音が混じっていき、少しサックスの角度を変えようものなら、反響が複雑に変化するためか、一人で吹いているのに複数で吹いている不思議な感覚になる。人がサックスとピアノの二人で他に誰もいない状態ですから、音が吸収されない分さらに開放的なのかもしれません。音域的にはアルトで十分でしたが、低次倍音の方が音が回りやすいので、ソプラノを選んで正解でした。


前回のゲスの極み乙女「両成敗でいいじゃない」は絵コンテを書いて撮影に臨みましたが、あまり時間がないので、撮った素材から考えることにしました。


帰宅後すぐに動画編集に取り掛かり、数日かかりましたが、バグにもほとんど遭遇せずに比較的楽に編集できました。しかし、いつもそんなに困らない音声の編集が、やたらと時間がかかりました。考えさせられることがあまりにも多かったです。

後日、原曲にあるハモリやボイス・シンセ・コーラス・ストリングス系の中から幾つか吟味して外せないパートを絞り込み、 ソプラノサックスとアルトサックス・ソプラニーノサックスで録音。最初は生音感が欲しかったのですが、ミックスしたときにそのままの音では棲み分けが難しく、あまりにショボかったため、これまでに無い音作りに挑戦することを選択しました。

 肝心なソプラノサックスのメロディー・アレンジソロ、これとピアノはガラスのピラミッドの自然残響を活かした生音主体で、それ以外のパートはエフェクト加工を多めにした人工音でミックスしよう!


試行錯誤すること数日。人工音が完成。シンセドラムを除いて基本、元は全てサックスですが、どれがどのサックスの音か想像しながら聴いてみるのも面白いかもしれません。


ノイズ除去もどこまでがノイズで、どこまでが残響音か判別に苦しみます。一応すっきりとしたトラックもできたのですが、あまりに除去しすぎてはガラスのピラミッド特有の音ではなくなるので、こちらのトラックをそのまま使うというのは止めました。

いつもYouTubeにアップする際、ラウドネス・ノーマライゼーションの規格で音量を下げられないかを気にして作りますが、今回「聴感上絶対アウトかな」と思っていても、意外に個々のトラックもマスタートラックも全て音割れはしておらず、もちろん0dbを超えないようすぐ調整できたので、音圧戦争に対峙もせず、ラウドネス規格にも怯えずアップしました。

「自然な響きを活かしたい」「音楽的でありたい」という思いを優先するなら、万一10dbくらい下げられても何の問題もない、かえって丁度よいかも。

ライブ感も出したかったので、ヘッドホンを被ってメトロノームを聞いてもらうこともしませんでした。まぁ、普段なら時間を要しないシンセドラムの打ち込みが恐しいほど大変でしたけど。生音に後からバスドラを手動で同期なんて金輪際やらないと思います。

やたら長く語ってしまいごめんなさい。


 はい。私は実にくだらない人間であります!(笑)


そういえば大した再生数もなく、大したチャンネル登録もなく、動画をアップする私に対して、大学時代の友人が「サックス芸人」と呼んでくれました!そう私はまさに売れない「サックス芸人」(笑)


くだらない人間の、くだらない発想による、素晴らしい楽曲「真夏の通り雨」(宇多田ヒカル)の、誰も望んでいないかもしれない、くだらないと思われてもしかたのないカバーをお聴きください。 長くなったので再度掲載。



Youtubeにアップした動画が30本に到達しました。全動画の再生数も10万目前です。視聴ならびにチャンネル登録いつも感謝しております。特にコメントや感想は励みになりますね。

この動画のサックス楽譜ダウンロードはこちら


 早くくだらなくない人間になりたいっ!!(妖怪人間ベムか?)