札幌サックス教室サックスセラピーのブログ

【2022/12/01〜】メイリアMARiA・ガルニデリアGARNiDELiAグッズ販売宣伝ブログ。私にわかメイリアーで1年程具を集めておりましたが、水橋舞さんが11/1にぽにきんぐだむさんと結婚したと聞いて、ガルニデリア解散まで応援し続ける気力を失い全て処分することにしたのでお好きな方に購入をお願い申し上げます。 販売【〜2022/11/30】札幌サックス教室サックスセラピーのサックス講師によるサックスにまつわるブログ。

2018年11月


邪魔な裏面のネジと微妙な膨らみは、唯一メールで丁寧かつ迅速な対応をしてくださった京進機工さんにお願いしました。

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小さいパーツを掴むための治具から作ってくださったのに5日程度で完成。ただひたすら感謝です。

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 bisキィは当初印材から切り落とす予定でしたが、予算的にもっと抑えられそうなレリーズボタンを選択。

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マウスピースでおなじみの素材エボナイトを真鍮で囲ったこちらのレリーズボタン。これはサイズも形状もbisキィにピッタリ!

指貝はあと二つ用意せねばなりません。その準備のためキィやレバーを外します。

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外したパーツは佐賀へと旅立ちました。
 

さてチタンをサックスにどう使うか?

指貝(フィンガーボタン)の素材はプラスチック、白蝶貝、黒蝶貝、パール、アバロンなどがあります。ステファンハウザーやセルマーの130周年アニバーサリー・リミテッド・エディションのような金属のフィンガーボタンは少数派。

軽くて丈夫で、錆びにくくて指に優しい。チタンの使い所は指貝ではないかと思い立ち、素材と加工業者探しをスタート。

純チタン板なども購入して、絵コンテを事前にメールして工場巡りしましたが、個人持ち込みで小ロットとなると相手にされないか、予算的に非常に厳しい見積もりを出される。

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小さいパーツなので治具を作る必要があリ、なかなか快く引き受けてくれる所が見つからなかった。

日程的にも厳しくなってきたので、最終的にはチタンからの切り出しは諦め、指貝に近い形状のチタン素材から少しの加工で済むような物を探すことにしました。

チタン製印鑑の印材の天(丸みのある部分)をbisキィに使えないかと考えたり、チタンでできたボタンとか、チタンのアクセサリーを探したりし、ついにサイズ的にバッチリの素材を発見!

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絵コンテ③のカメラのレリーズボタン。こちらは航空機部品なども手がけるフランスの企業が製作しているボタンで、プルートのキィからの着想だそうです。

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 これまでの指貝は平たいかやや中央が凹んでいる程度の形状が多かったですが、私としては面より点でキィを捕らえたい。

シャッターチャンスを逃さず、ブレずに即座にボタン中央に指を誘うレリーズボタン~これがしかないというくらいの物に出逢えました。


ポイントは二つ。「チタンとメッキ」

ここ数年、ライヤースクリューは外していました。ブラスワークさんでEarrsのチタン・ネックスクリューを試してみたら思いの外、音のまとまりも良く、フラジオのレスポンスも良かったので購入しました。

その後純正のスクリュー、手持ちのバズ ・スクリューなど取っ替えひっかえし比較したところ、ライヤースクリュー側に短く切断した純正ネックスクリューをはめた時が一番バランスが取れたのでそのセッティングに落ち着きました。

チタンには何かと縁があります。P.mauriatの前に使用していたアルトサックスは、現在すでに倒産して今は中古市場でもほぼ見かけないオランダのメーカー「トップトーン」のT25T-pro。この画期的なディスクシステムで使用されている素材がチタンです。

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また楽器ではないですが、現在使用中のストラップ、マーマデュークのフェザーストラップⅢの長さ調節バーを勝手にチタン製に付け替えています。仙台のサックス奏者さんにカスタムオーダーで作っていただきました。

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チタンは粘性が少ない金属で加工も難しいですが、その軽さ、丈夫さ、錆びにくい性質、アレルギーなど人体への影響の少なさなど、着目すべき多くの利点があり、それを活かせないかと思案したのです。

二つ目のポイントの「メッキ」

ヤナギサワA9937の一部モデルやヴィンテージのコーンに見られるインナーベルゴールド!

これが15年以上前から憧れだったのですが、当時東京の某有名楽器店にインナーベルゴールドについて問い合わせたら、ものすごい勢いで否定され、よほど引き受けたくなかったのか説教までされ、挙げ句の果てに、参考程度に料金を尋ねたら「知る必要がどこにあるの?」とまで言われてすっかりやる気が失せてしまいました。

その楽器店ではKINGのサクセロを購入していて、その後もランポーネのカーブドソプラニーノも購入したり、多少は売上に貢献しているのだけれども、相変わらず田舎の無名なサックス吹きには高圧的で手厳しい。そんな嫌な記憶がトラウマのように今も鮮明に残り続けております。

今回こそ、半ば諦めていたインナーベルゴールドの実現を!

次回は改造の途中経過をお伝えします。

             

 第2次改造計画前、クラシック系を演奏する時にネックも替えることにしました。

以前輸入代理店を挟んでの打ち合わせ(ネック径の計測など)がうまく行かず購入を見合わせていたワーバートンのネックです。

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音の輪郭がクリアでありながら芯の太さが感じられることを期待して、銅メッキのネックをチョイス。

写真を見ての通り、通常のネックだとコルクが巻かれている部分が金属です。そのイニシエーターと管体接続部のテノンは交換が可能。イニシエーターはF、S、CAの三種があります。イニシエーター内部の構造が異なるのですが、一番柔らかい音が出たFをメインに使用。CAはアンサンブルには良いかもしれないですが、ソロだと主張が弱いかも。Sはコンテンポラリーなジャズをクールに吹くには丁度良さそうです。

巷ではリーフレックなるものがそこそこ流行っているようですが、シリコンで巻くというのが発売当初から私には合点が行かず、マウスピースの振動をロス無くネックに伝えるのに策は無いものかよく考えていました。

コルクが結構な表面積があるので、コルクではなく金属の方が振動ロスが無くなるのではないかと思って着目したのがワーバートンです。

徹底的な振動ロス排除を目指し、イニシエーターに巻かれているOリングを細いものにしたり、Oリングがはまる溝を削っていただいたりしました。

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イニシエーター根元辺りのネック径がやや太めなのでマウスピース(バンドレンA28)はもう1、2mm短くしても良さそうです。

ワーバートン・ネックが定価ならリスクが高くて購入に踏み切れなかったと思いますが、何とウインドブロスで73%Offだったので一か八か購入してみました。好奇心旺盛なのは困りものですね。

さて次回からはいよいよ第2次改造計画とその進捗状況です。
 

三年前のSax for Allで東涼太さんのsenzoでの演奏を生で聴けていたらすでにsenzoを買ってしまっていたかもしれない。

氏はステージ袖から登場する際、senzoをぶつけてしまうというアクシデントに見舞われ、急遽セルマーを他人から借りての演奏となった。

以来私はsenzoの事はすっかり忘れていましたが、今年の10月頃、急激にsenzo熱が再燃してしまいました。ググると10月始めにヤフオクでsenzoが40万円程度で落札されているではないか! オーマイガッ(涙) 日々のヤフオク・チェックを怠ってはいけませんね。

まともに買えば70万オーバー。銅特有の音の柔らかさ、クランポンならではの遠鳴りに惹かれ、あちこちリサーチして、そこそこお買い得な新品も見つけましたが、いかんせん高い。レッスンではクラシック・吹奏楽よりジャズ・フュージョンやポップスの方が圧倒的に多いので、冷静に考えsenzo購入は断念しました。もう少し実用的かつ経済的でワクワクできることはないか考えました。

そこで浮かんだのが現在使用中のP.mauriat PMSA-60NS(dull) の第2次改造計画!

購入直後のお姿
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そして第1次改造後はこんな感じに。

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わかりにくいですね。

ネックをキャノンボールのファットネックにして、ヤナギサワクロッシュの銀製ネックリングを装着したり、

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コンパルションG#キィシステムを搭載、小物ではB.AIRのswing chip、 ネックコルクの傍にはTACを付けた。サムフックはタフピッチ銅、タンポは主に耐久性のあるカンガルー革、フェルトとローラーを青色にしたり…まあまだまだ控えめな改造です。

 本当はファットネックは銀メッキじゃなくペガサス付属のソリッドシルバーが欲しいのですが、限定品だけあってファットネックだけ市場に出回ることはなく我慢。

第2次改造計画で私のアルトは一体どのような変貌を遂げるのでしょうか。

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