札幌のサックス教室 サックスセラピーのブログ

札幌サックス教室サックスセラピーのサックス講師によるサックスにまつわるブログ。

2018年11月

構想から改造に着手し、ここに至るまで約二ヶ月。急ピッチで進められたアルトサックス大変身がついに完結!

温かみのある低音、速いレスポンス、指回しの無駄を省く、吸い付くようなタッチ、フラジオ音域を容易に拡大でき、サブトーンからパワフルな音までコントローラブル。想像通り、いや想像以上の楽器に化けました。

《クラシック・セッティング》
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 《ジャズ・セッティング》
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たとえ消耗が進んだリードでもフラジオが中らないということもなく、たとえ4番のハズレリードでも、まるで2半くらいの感覚で楽に鳴らせる。元々響きのある楽器ではありましたが、さらに音の芯が厚みを増したようです。

早く慣れてさらに長所を伸ばしていきたいと思える良き相棒です。

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微調整にまだ時間はかかりますが、試行錯誤の上、現時点では音響改善パーツを下記の位置に配置。配置が違うだけで音量・音質が変化したり、間違えればデッドな音ができたり、雑音が入ったりするので、バランスを見ながら取っ替えひっかえしております。

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多くの方のお力添えにより唯一無二のアルトサックスが完成いたしました。ありがとうございました。

*Special Thanks
土井鍍金
京進機工
KANファクトリー
管楽器修理工房ブラスワーク
キクチ楽器サービス

楽器に負けぬよう腕を磨きたいと思います。

誠に勝手ではございますが、明日より二ヶ月間
心の旅に出るため(謎)、ブログはお休みいたします。

レッスンはもちろんやってますし、毎日お問い合わせをワクワクしながらお待ちしております。


    

最終工程の組み立ては長年お世話になっているキクチ楽器さんでやっていただきました。

パーツをメッキに出している最中はキクチさんの所にキィ類のみ預かる形となりました。そんなのは20年修理の仕事をしていて初めてだ、とおっしゃっていました。

でしょうね!(笑)

そして全パーツ集結。
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これだけ楽器をいじると以前とはかなりバランスが変化すると思われますので、小さなパーツで自分で微調整ができるよう準備します。

これは元々付けていたB.AIRのSwing chip。付ける位置を検討する必要があります。

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10年以上前にブルズアイから出ていたプロプラチナ スピーダー。問い合わせたら一個だけ奇跡的に在庫があった。ネックのカギのバネ止めです。

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届いてから試すもワーバートン、キャノンボールのネックにはネジが短く装着不能。他のメーカーのネックにも付けられず、敢えなく返品決定です。非常に残念。

そして久々に海外通販でお買い物。Reed GeekのKlangbogen。まとまる君のパクリ?(笑)

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微調整用にここまでは準備済み。

でも一番肝心なのはネックから管体への入り口を繋ぐネックスクリューとライヤースクリュー。

柴ネジが欲しいがP.mauriat用がまだ作られていないのだから仕方がない。試すのならドゥラングル教授も使用するMeridian WindsのErgonomic Heavy Mass Neck Screw & Lyre Screw SetかWestCoast SAXのBuzz Saxophone neck screw辺り。

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YTS-82ZASPのネックスクリューも試したくて問い合わせましたがさすがに限定品だけあってお返事いただけてません。
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いずれにせよ先ずは入手しないと話が始まらないですね。

楽器が組み上がった後、上記のような調整パーツをじっくり試して決めていく必要があります。目標は年内といったところかな。

あと忘れていましたが、サムレストは半田付けにしました。

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次回、調整パーツは除いてですが、組み上がり生まれ変わった我がアルトサックスをいよいよお披露目したいと思います。

こちらは今回のメンテナンスで引退するパーツたち。お疲れ様でした。

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調子に乗ったのもありますが、めったにベルとU字管を分解することはないと思うので、熟考してインナーベル以外もメッキすることに。

【U字管】メッキ完成(ピンクゴールド&焼付クリア )
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綺麗に仕上がっていますが、最初はこちらのミスでやり直しとなりました。剥離を行わず磨きだけやってしまうとこんな風にメッキが乗らない部分ができてしまいます。

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やり直しで我が家から諭吉さんたちが旅立っていきました(涙)

元のU字管はこんなんでした。かなりのイメチェンですね。
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【胴輪】

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ベル側の胴輪は金メッキ、二番管側の胴輪は銀メッキ、それぞれ焼付クリアラッカー。

【二番管】
二番管は洋白アンラッカー、メッキ無し。ブラスワークさんに磨いてもらいました♪

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↑磨く前

磨いた後の写真はピカピカ過ぎて反射して良い写真が撮れませんでした。申し訳ない。

キィ類の錆・緑青除去、洗浄、指貝取り付けは別途違うところでお願いしました。

いよいよ残す工程は組み立てとバランス調整です。

 

メッキの進捗状況ですが、全国の楽器店、リペア店、メッキ工場をググリ、楽器へのメッキをしてくれそうなところにメールで問い合わせてみた。

「餅は餅屋」と言うけれど一見さんにスペシャルな餅はそう簡単には作ってくれないのですね。
メールで問い合わせて想像以上に返事をもらえる所が少なかった。返事があればかなりましな方で一切無視だったり、引き受けたくなさそうな気持ち丸出しの嫌~な言い回しだったり、べらぼうに高い数字を見積もってくださったり…。

ブログや HP、Facebookには楽しそうな改造やメッキ話がたくさん掲載されているのに、冷ややかな対応で瞬殺されたり。

無視が一番残念ですね。相当数見積もりをお願いして「やはりそうか」 と思ったのは、楽器のこととはいえ、ほぼほぼ外注なので楽器店やリペア店を通すと高いということ。

メッキ工場探しも難航しました。楽器のメッキ経験が無いところに出すのは怖すぎます。そして何より個人・小ロットは煙たがられる。メッキ工場によってできる種類や技術も私のような素人にはなかなかわからない。

今回の目標であるインナーベルゴールドのみで比較すると、見積もり額は5~50万円。何なんだろう?10倍も差が出るというのは。信じがたい開きです。

一社だけ良心的な料金で対応がきめ細やかだった大阪の土井鍍金さんにお願いすることにしました。

【ベル】
ラッカー剥離&研磨後

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これはこれでカッコイイが。

マスキング時
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 金メッキ後、マスキングを外し、
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ついに念願のインナーベルゴールド完成!
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焼付クリアラッカーがかかっています。

ゼロが1つ少なく済んだので調子に乗ってみた様子はまた次回。
 

佐賀へと旅立ったのはG#レバーとサイドF#キィ。

 この二つの楕円形状の指貝皿を彩るのはKANファクトリーの有田焼指貝【音人(おと)】です。

札幌だと三響楽器さんのブログで話題になっていましたね。

KANファクトリーの佐藤さんが相談に乗ってくださったのですが、メール対応が神!安心して依頼できました。

たくさんある図柄から「るり銀桜」と「赤金桜」をチョイス。優柔不断なので数日間迷いに迷いました。あっという間に届きました。

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想像以上にお美しいっ!

表面はザラザラした感じで、汗や水分で滑ってキィを押し損じることも防げそう。上野耕平さんのように汗止め対策で自分で彫刻する自信も勇気も無いので丁度良かったです。 

送る前はこんなんだったのに。

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