先日、薬でボーッとしていたのか地下鉄車内に杖を忘れてしまいました。ボケてますね~。
本日は「約束」と「退会」二つのことについて考えてみます。
怪我、事故、インフルエンザや急なお仕事などでやむを得なく約束が履行できない時が誰にでもあるでしょう。私にもあります。
でも立て続けにとか、頻度が極端に多いことには首を傾げざるを得ません。私の考え方が古いのでしょうかね。そう言えば最近「先約がありまして…」という言い回しを聞かなくなりました。
先に約束しても後からの約束を天秤にかけ、どんどん予定を更新するのが現代の「約束」に対する考え方なのかもしれません。
「急に遊びに行くことになったから」「遊び疲れてるから」など遊び理由でいとも簡単にレッスンをキャンセルされると、母の亡くなった日も葬儀の日もレッスンしていた私にとってはびっくりしてしまいます。私が非常識なだけなのですかね。過去には「先生、天気がいいのでサボリます!振替はいらないです。」なんて方もいて、あまりにもあっけらかんとしていて、その正直さにはもはや敬服するしかありませんが(笑)
もう一つ常々考えることが多いことは"退会"についてです。一般的な音楽教室ですと月謝は前払い・自動引き落としという所が多いですよね。そのためレッスンを辞めるには「前もっていついつまでに退会届を提出してください」という決まりがあるのが普通。
でも札幌サックス教室サックスセラピーにはそもそも"退会"という制度がありません。
そんな中、たまに退会の意志を告げられてしまうことがあります。しかもメールで。ということは何かよっぽど私のことがお嫌いなのか許しがたい理由があるのでしょうね。まあ嫌われ者だから仕方が無いんですけれど(笑) どんな業種でも客離れをゼロに抑えるのは無理でしょうが、私はその度に深く反省し、自分側のみにその原因を探ります。(←こういう考え方をすることは自意識過剰の表れだそうです。じゃあどうすればいいんだ!?)
私は近所のコンビニやスーパーで態度が悪かったり言葉遣いが悪い店員さんに遭遇するとついつい心の中で「こんなお店二度とくるものか!」と思ったりしますが、そう思いつつも、意外や意外(笑)、さほど執念深くない性格なのか、そんな嫌なことは忘れ、またその店に買い物に行ったりします。
私があえて退会制度を作らないのは理由がここにあります。
人間ですからお互い気を付けていても勘違いなどから気まずくなることもあるでしょう。退会届なる形式的なものを書面で交わしたりすると、他のサックス教室に移ったはいいものの自分のやりたいことに対応してもらえず、かりにまたサックスセラピーでレッスンを受講したいとなった時に、気恥ずかしくて当教室に戻りにくくなくなってしまうことが容易に想像できます。
そうならないために退会制度をなくし、しかも無料の休会制度を設けているわけです。ご存知ない方はびっくりされるかもしれませんが休会するのにもお金がかかる音楽教室もあったりするのですよ。
実際1年ぶりくらいにレッスンのご予約を入れて、ひょっこり元気なお姿を見せてくれる方もいらっしゃいます。「あ~、まだサックス頑張っていたんだな。」「このサックス教室のこと覚えてくれてたんだな」とものすごく嬉しい気分になります。
急な転勤のため来月から無期限休会を余儀なくされる方も、「以前東京で受けていたサックス教室の先生と比べて佐藤先生のレッスンは楽しいしためになる」とおっしゃって、休会前最後のレッスンを終えた後、「やっぱり引越前にもう一回レッスン受けてもいいですか?」と追加予約をしてくださいました。
生徒さんの喜ぶ顔が見たくて、料金の枠を超えて何時間もかけてカラオケ音源を作っていたら、その生徒さんにもう会う機会は訪れなかったり、生徒さんに頼まれた採譜を大急ぎで仕上げたら使うのはその生徒さんじゃないなんてことがあったり、大好きだとおっしゃっていた憧れの曲をレッスンで着手した途端に生徒さんがフェイドアウト…など予期せぬ出来事で凹んでいたときに、それはそれは救いの言葉となりました。
不治の難病と今後もつき合って行かねばならない中で、同様のことでしょっちゅう落ち込んではいられません。レッスン予約に限らず、ただ単に「約束」「ルール」に対する尺度は千差万別です。自分の「常識」は他人にとっては「非常識」ともなり得るし、その逆もあり得ます。


私と同じように楽器の講師をされる方のブログを拝見するともっともっと悩んでいる方がたくさんいらっしゃるようです。少し気が楽になりました。ただどの記事をみても賛否両論があるだけで目新しい打開策は無し。
「常識」「非常識」の線引きをなくし、寛大な心で公平に~といきたいところですが、私の器はそんなに大きくないので(苦笑)、多少複雑化しても多様なニーズに応えるため新しい料金プランを二つ作り、自分自身はある意味「頑張らない」ことにしました。
「頑張らない」とは各プランに沿って対応することに専念し、それ以上には頑張らないということです。現在在籍なさっている生徒さんの対応は9割9分変わりませんのでご心配なく!
今まで通り、真剣に取り組んでいらっしゃる生徒さんのサックスに関わるお悩み事やご相談には返信いたしますが、プランのルールに全く則っていないあまりにも理不尽なメールや、制度上必要の無い退会をわざわざ宣告するメールには返信いたしません。
二つの新しい料金プランは以下の通り。
「安さだけを求める方向けのお手軽シンプルプラン」と「ルールに縛られたくない方向けのプラン」です。
ノーマルプランが他社サックス教室より融通が利かないとお思いの方、ルールを守るのが苦手な方のみご覧ください。(札幌サックス教室サックスセラピーHP システム&アクセスのページ参照) ただし「ルールに縛られたくない方向けのプラン」のみ割高になるのはご了承ください。。
私には魅力的な商品がたくさん並ぶ某ショップはルールが鬼のように複雑なのですが、久しぶりに問い合わせの電話をすると、店長に「WEBに書いてあるんだからよく読んでから電話すれ?」とガチャ切りされました。世の中にはさまざまな経営者がいるものですね。
長々と書いてしまいましたが、今年も明日から下半期。
このような話題はこれっきりにして、気持ちを切り替えて後半戦に臨もうと思います。