札幌のサックス教室 サックスセラピーのブログ

札幌サックス教室サックスセラピーのサックス講師によるサックスにまつわるブログ。

2014年05月


6月のレッスン希望提出は本日中となっております。今月は締切を忘れていらっしゃるのか未提出の方、多いですよ~!

ありがたいことに現段階で6月は5月よりさらにレッスン数が増えそうです。発表会のエントリーも常連の方はもちろん、初参加表明の方もすでに複数おり、嬉しい限りです。

最近体力の衰えを感じることも多く、ご存知の通り常に腰に爆弾を抱えておりますので、皆様のご要望にお応えできるよう、体調管理しなくてはと思っています。


そこでお願いがあります。

締切は是非とも守ってください。

あとピンポイントで第一希望のみという方がたまにいらっしゃいますが、 可能な限り第二・第三希望まで教えてください。

私もさすがに徹夜が厳しい年齢になりました。何卒宜しくお願いいたします。 

TS3W0065

依頼していたパ
ツのメッキが完成しました。ブラックニッケルではありません。
防錆性・防摩擦性の高い黒ク
ロメトというメッキを札幌の某工場でやってもらいました。

 


先日のブログでも話題にしたアルトサックスの全パッド交換&調整が済んだとの事で数日前楽器を受け取りに行きました。
キンキンしないしっとりと落ち着いた音色、より安定感のある音程、長時間吹いてもタンポのベタつきがない。

狙い通りの結果となり満足したのですが、いまだ経験したことのないトラブルが発生。


(実用的ではないほど強い音なので普通に使用する際には気にならないのですが)
マックスの音量で吹いたとき、低音シ♭・シ・ド、中音レでなんとウルフトーンが発生!

低音シ♭で信じられないことに最低音のさらに1オクターブ下のシ♭が混じるのです。


ウルフトーンとはヴォルフトーンともいい、演奏音と楽器の胴体の共振周波数(固体周波数)が一致した時に発生する、原音の周波数を増幅した、持続し共鳴する人工的な倍音で周期的な唸りを伴う音のことです。主にチェロやコントラバスなど低弦の弦楽器で発生すると言われています。

ソプラノサックスの低音(ファ以下)がひっくり返りやすいのは奏法だけでなく多少このウルフトーンに起因しているものと思われます。

最近のヤマハはウルフトーン(音振れ)解消の設計が施されていたり、ヤナギサワには右手バランスキー共振(ブレ)止め機構が搭載されていたりしますが、奏者自身がウルフトーンを封じたい場合の対策は調べても情報が少なく、なかなか有効な対策にはたどり着けませんでした。


少ないながらも情報をかき集め、気になる事例からピックアップ

1 リードが薄すぎるから厚くしてみる
2 マウスピースのくわえる角度を変える
3 キィの開き・タンポのバランス調整をする
4 狭くなっている喉の開きを広くする
5 チューニングポイント(マウスピースの抜き差し)を変える

1と4は自分にはあてはまらないので却下。2は中音レで下あごを出す感じにするとウルフを少し軽減できましたが音色・音程が悪くなるため採用せず。
5で解決したというプロサックス奏者がいたので期待しましたが、全く変化しませんでした。残るはやはり3です。

5でダメだったということはアンブシュアで演奏音を変化させたぐらいではウルフを抑え込めません。第一できたとしても演奏時のストレスが増大します。このことから変えるとすればやはり固体周波数です。

固体周波数を変える際、考えたのは以下の三点
A 質量
B 剛性
C 減衰


Aの質量について、タンポ交換前と交換後で変化したといえばメタルブースターを減らしたこと、あとはリペアマンがたぶん手を加えたと思われるスイングチップの接着剤ぐらい(たぶん調整の際シールが剥がれたんでしょうね)。

元々私のアルトサックス(P.モーリアPMSA60NS)はプラス・マイナス双方向のの改造を施しております。念のため今外しているライヤースクリュー、パンツガードを戻してみたり、三点止めベル支柱を外してみたりしました(こちらは剛性のテストとも言えますが)がどれも変化なし。

Bの剛性については、私が最も原因として疑っているLow E♭キィ部のスプリングの反り方向や反りの強さを様々変えてテストしました。スプリングの反りを初期設定よりかなり弱めると全てのウルフが止みました。めでたし、めでたしと思ったのも束の間、反りが弱すぎてしっかり閉じないのか低音が出にくくなってしまいました。ここで前述の3 キィの開きの調整との合わせ技です。主に調整したのはLow E♭、Low B♭、Low Bです。

この辺りの調整は難しいですね。危うく低音が出にくくなおかつウルフが残る最悪の結果になりそうでした。

Low E♭のトーンホール位置をずらせればいいかもしれませんが、さすがにそれはできないので、結局スプリングの反りも含め元に戻しました。低音は楽に出したいですからね。ここでかなりの時間を費やしてしまいました。

最後にCの減衰、他力本願な方法です。この方法はAやBと比較すると根本的な解決ではありません。共振の原因となっている箇所を突き止め、そこに何かしら制振材・防振財の類を貼り、唸りを低減させるという方法です。これは避けたかったのですが、でもウルフが出やすいチェロも結局この方法に頼り、ヴォルフキラーやらエリミネーターを設置しているケースが多いので仕方ないですね。

サックス用のヴォルフキラーは無い。どうせおもりを付けるならデイブ・リーブマンが使用しているソプラノサックスのLow E♭&Low C一体キィみたいにしたい。

DaveLiebmansopranosax


それは夢の話として実際用意したものは、緩衝材、ウレタン、磁石、鉛テープ、銅テープ、コルク。

Low E♭キィ部以外あちらこちら触れてみるものの変化なしなので、共振の原因となっている箇所と仮定したLow E♭キィ部を念入りにチェック。中音レを演奏しながら空いている指でLow E♭キィのキィ、キィポスト、スプリング、キィカップなどを触れてみる。自分の指だとどこを触れてもウルフが止まる。

特定できなかったため、やむを得ずキィの裏側に用意したものを貼ってみる。一番抑えられたのは鉛テープ。特に中音レのウルフに効果的でした。低音シ、ドも少し抑えられました。あと残る問題は低音シ♭。

今日はここで時間切れ。Low E♭のタンポが馴染むようキィカップをヘアゴムでギュッと縛り終了。チェロでは膝で圧迫して共振防止とかもあるのでもし低音シ♭をfffで吹かなくてはならないことがあれば、右小指でLow E♭キィの縁を圧迫して吹くことにします。


大変でしたしまだ解決していないですが、音にこだわるためのプロセスで生じたことですらめげずに答えを模索し続けたいと思います。


明日早朝は(早起きできれば)気分転換にメッキ工場に行こう、っと。

pmsa60ns-parts


このパーツたちにはどんなメッキが可能なのか楽しみ~っ。




昨年は100名以上の来客があり大盛況だった当サックス教室の発表会。早いもので今年ももう詳細ご案内の時期となりました。こうして継続してこれたのもいつもレッスンに足繁く通って私を慕ってくださる生徒の皆様、またブログを閲覧していただいている方々のおかげです。誠にありがとうございます。

生徒さんが主役の演奏発表会も今年で第5回目となります。
自由参加ではございますが、一人でも多くの生徒さんに発表会をぜひ目標の一つに掲げていただきたいと思っております。

これから入会してサックスを習っても間に合いますよ!


親子で演奏、お友達と演奏、私と演奏という選択肢もございます。より多くの方にご参加いただけますことを所望します。



【開催日時】
2014年9月15日(月・祝日)
開場;19時15分
開演;19時30分
[申込状況によっては多少の時間変更あり]
(終演予定は21時)

※出演時間や出演順は予めご希望を承ります。

※当日リハーサルあり

【場所】
札幌市時計台ホール

札幌市中央区北1条西2丁目

市営地下鉄南北線、東西線、東豊線大通駅下車市役所側出口徒歩5分

電話011-231-0838

※会場に無料駐車場はございません。恐れ入りますが各自お近くの有料駐車場を利用なさるか、公共交通機関をご利用願います。


【入場料】
無料

※定員150名


【参加費】
ソロ・デュオともに昨年と全く変わりありません。

◆◆◆バンド・アンサンブル 参加団体募集中◆◆◆
[メンバー1名につき]生徒さん1000円、一般1500円

サックスを含み3名以上・アコースティック楽器限定
先着2枠・一組20分以内
ジャンルは不問
出演を希望される団体はお問い合わせページよりお気軽にご相談ください。
 


◆◆◆サックスだけでクルージン・フォー・ア・ブルージン 参加者募集中◆◆◆
今春より再開予定でしたアンサンブル・サークルですが、上記表題のプロジェクトへの参加者がまだ不足しており残念ながら開始延期となっております。私が渾身の力を込めてアレンジを行ったこの曲をこの機会に是非一緒に演奏しましょう。楽譜は生徒さんへは無料配布、一般の方へは発表会への参加が条件ですが無料配布いたします。



【申込・参加費お支払い締切】

定員になりしだい締め切ります。募集前から選曲し、すでに練習を開始されている方もおりますので、お早めにメールにてお申し込みください。

定員に満たない場合の最終締切は2014年8月15日(金)までとさせていただきます。


【参加特典】

ソロ・デュオにエントリーされた方…台紙付写真・記念品



たくさんの方のご参加、ご観覧を心よりお待ちしております。



全パッド交換のため、ここ六日間ブラスワク さんにアルトサックスをお借りしています。

以前少し試奏して気に入ったデイブガーデラ(Dave Guardala) NewYork シリーズ 自由の女神 ブラックニッケルです。型名はDG502BN。

硬質な音で音圧もありパワフル。 心地よい抵抗感と響き。音程も良好です。オクターブキーが操作しやすい。

daveguardala-sax

彫刻がとてもゴージャスで何とキーカップにまで入っています。貿易センタービルや自由の女神などが彫刻されていてアーティスティックです。

レッスンでも興味を示された生徒さんが多かったです。


自由の女神が数えてみたら18人もいました。


本日その18人ともお別れです。



 


本日は母の百箇日法要のためお休みをいただきました。届出や法要の準備のため昨日今日と連日で小樽へ。四十九日の時はまだ墓地の雪も深く見合わせていた納骨も行い、やっと落ち着いた気持ちを取り戻した感じです。 

皆様はゴルデンウィクをどう過ごされましたか? レッスンの時に教えてくださいね。


夕刻に札幌に戻り、頼んでいたアルトサックスのパッド(タンポ)が届いたというのでBRASSWORKさんを訪れました。注文したパッドが全て入荷するまで約三週間ぐらい待っていたので、自然に早足になります。


pisoni-kangaroo-saxophonepad

A【赤】~ピゾーニプロ(黒)パッド PRO109BKPTS(メタルレゾネー/プラチナサテン・ハットスタイル)
B【青】~ピゾーニプロ(黒)パッド PRO105BK(メタルレゾネー/ニッケルシルバー)
C【緑】~サックスグルメ(カンガルー・黒)パッド プラスチックレゾネ

今回の全パッド交換計画の発端はやはりより多くのレッスン、長時間のレッスンに対応できるようにというものです。しょっちゅうパッド交換をしなくて済むように耐久性を気にしつつ、音も自分好みなダク系を長期間維持できるようにと、時間をかけて情報収集からスタート。

最初はAをセルマーⅡ、BをセルマーⅢと同じマイパッドにしようと考えたのですが、マイパッドよりピゾーニプロの方がグレドが高く撥水性も優れているのと、レゾネーをサテンにするにはさらに時間がかかることから計画を変更しました。


また当初Cはメタルウェレゾネーの予定でしたが、主にクーズドキィのベタ付き防止と耐久性アップが目的でしたので、錆が生じないようプラスチックレゾネーに変更。(パッドにとっては良くないがレゾネーの錆で音が良くなる、という過激な意見もこの道のプロの方[以下;社長さん]に伺ったので迷いましたが)

サックスグルメパッドの中身のフェルトや紙が粗雑だったりサイジングがしっかりしていないということも囁かれておりましたが、
耐久性のあるカンガルー革は必須でしたのでサックスグルメパッドは変更しませんでした。選択肢としてミュジックメディックのカンガルー白革もありましたが、白だと汚れも目立ちそうでしたので見送りました。

オクタ
ブ(ネック側と本体側)のタンポにはクランポンのクラリネット上位機種で使用されているゴアテックスに目をつけましたが、社長さんに「オクタブ跳躍で万一レスポンスが遅くなったら致命的ですよ」と諭され、素直に従いピゾーニプロ(黒)にしました。


最終的なオ
ーとその理由は↓

pad-map


普段閉じているクーズドキィ(オクタキィを除く)とベタつきやすい左手Cキィ(Bと連動して閉じるフロントFキィ真下のキィ~画像の薄い緑色)⇒耐久性重視のためカンガルー革でプラスチックレゾ

プンキィ(テブルB♭・テブルB・lowC)⇒レスポンス重視で本体と同じニッケルシルバーレゾー(サテンにはせず)

上記以外のオプンキィ⇒音色重視(ダクで重厚)でプラチナサテンレゾー。


わかりにくくてすみません。ご興味がある方は尋ねてください。


仕上がりがとても楽しみです。仕上がるまでのアルトサックスのレッスンですが、いつもと違うアルトサックスが登場しますよ。(Vibratoのサックスじゃないですよ) かなりの優れものです。そのサックスについてはまた後日ご紹介いたしますね。



 

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